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2005.01.30初稿

2009.09.05改訂

Final Cut Proでビデオ取り込みをする

Final Cut Proでのビデオ取り込みのやりかたを見てみましょう。

[切り出しと取り込み...]コマンドと[切り出しと転送...]コマンド

Final Cut Proを使った取り込みは、[切り出しと取り込み...]コマンドか、[切り出しと転送...]コマンドのどちらかを使います。

テープ収録型ビデオカメラからは、[ファイル]メニューの[切り出しと取り込み...]コマンドを使います。

ここでいう「テープ収録型ビデオカメラ」とは、DVカメラやHDVカメラ等のことです。

メディア収録型ビデオカメラの場合は、[ファイル]メニューの[切り出しと転送...]コマンドを使います。

ここでいう「メディア収録型ビデオカメラ」とは、メモリカード/DVD/HDDなどに収録する、例えば、AVCHDビデオカメラやSD MPEG-2ビデオカメラ等。メモリカードに収録したデジタルスチルカメラで撮影した動画等も該当します。

用語の表記
Final Cut Express、Final Cut Proでは、テープからビデオデータを持ってくることを「取り込み」（Capture）、メモリカード/DVD/HDDからビデオデータを持ってくることを「転送」（Transfer）と呼んでいます。iMovieでは、テープからでもメモリカード/DVD/HDDからでも「読み込み」（Import）と呼んでいます。
MacDTV.com内では、テープからでもメモリカード/DVD/HDDからでも、DTVの一般用語である「取り込み」（Capture）に統一して表記しています。なお、コマンド名・ウインドー名を呼称するときには、各ソフトの名称をカギ括弧付きで表記しています（[切り出しと転送...]コマンド、等のように）。

[切り出しと取り込み...]コマンド

ビデオカメラとMacとを接続した後、ビデオカメラ上でテープを再生し、Macに流れてくるビデオ信号をFinal Cut Proを使って逐次的に取り込んでゆくやりかたです。

ビデオカメラとMacとを接続...

DVカメラやHDVカメラの場合、FireWireで接続します。Macにアナログキャプチャー機器を接続すれば、アナログビデオカメラのビデオ信号を取り込むこともできます。

ビデオカメラ上でテープを再生し...

DVカメラやHDVカメラの場合、Final Cut Proの[切り出しと取り込み]ウインドウ上の操作ボタンを使って、[再生][早送り][巻き戻し]などをリモコン操作することができます。

逐次的に取り込んでゆく

取り込みに要する時間に関しては、60分間のテープを取り込むには60分間掛かります（実時間比1）。

取り込んだ後、別Codecに変換する（TransCodingする）場合、テープを再生するための60分間のほかに、さらにTransCoding処理のための時間が掛かる場合もあります。TransCoding処理時間は、Macの性能に依存します。

[切り出しと転送...]コマンド

ビデオカメラとMacとを接続した後、（Finderではなく）Final Cut Proから覗くと、ビデオカメラ（内のメモリカード/DVD/HDD）の中のクリップ（撮影した全シーン）が表示されます。取り込みたいクリップを選択し、取り込みを実行すれば（[選択項目をキューに追加]ボタンを押せば）、クリップが順番に取り込まれます。

ビデオカメラとMacとを接続...

ここでいう「メディア収録型ビデオカメラ」とは、メモリカード/DVD/HDDなどに収録する、例えば、AVCHDビデオカメラやSD MPEG-2ビデオカメラ等。メモリカードに収録したデジタルスチルカメラで撮影した動画等も該当します。
これらは、MacとはUSB接続します（業務用ビデオカメラの場合、その他のインターフェースを使用する場合もあります）。

ビデオカメラを直接MacとUSBするほかに、収録したメモリカードをUSBカードリーダーで読むことや、収録したDVDをMacのDVDドライブで読むことも可能です。

注意!!　DVD型AVCHDビデオカメラでは、（通常の12cm DVDではなく）8cm DVDが採用されています。お使いのMac（のDVDドライブ）が、8cm DVDが使用可能か、事前に確認してください。
この8cm DVDは、スロットローディングタイプのDVDドライブ（MacBook系およびiMac、Mac mini等）にを入れないでください。排出できなくなることがあります。
一方、Mac Pro内蔵や外付けDVDドライブのような「トレーローディングタイプ」であれば、8cm DVDが使用可能です。

FinderではなくFinal Cut Proから覗く...

ビデオカメラをMacとUSB接続した時点、もしくは、メモリカードをUSBカードリーダーで読みこんだ時点、こ収録したDVDをMacのDVDドライブで読みこんだ時点で、デスクトップ上にボリュームがマウントされることがありますが無視してください。Finderでコピーしたり、ダブルクリックしてファイルを開こうとしても無駄です。Final Cut Proを起動してください。

クリップが順番に取り込まれる...

取り込みに要する時間に関しては、例えば合計60分間分のビデオデータファイルを読み込む場合でも、正味60分は掛かりません。それよりも速いです（実時間以下）。この時間は、メモリカードやUSB等の転送速度、MacのHDDの転送速度などの総合性能によります。

一方、ファイルを読み込んだ後にTransCodingするので、ビデオデータファイルを読み込むための時間のほかに、さらにTransCoding処理のための時間が掛かる場合もあります。TransCoding処理時間は、Macの性能に依存します。

取り込みの設定について

取り込まれるQuickTimeムービーファイルの保存場所について

取り込まれるQuickTimeムービーファイルの保存場所は、基本的には、あらかじめ[Final Cut Pro]メニューの[システム設定]コマンドを実行し、[取込先ディスク]タブで行っておきます。

DVやHDVの場合、[切り出しと取り込み...]ウインドウの[取り込み設定]タブで、毎回変更することもできますが...。

取り込まれるQuickTimeムービーファイルの形式について

Final Cut Proは、様々なQuickTimeムービーファイルを取り込み、編集することができます。さまざまなCodecを使った、さまざまなフレームサイズのQuickTimeムービーファイルを扱えます。例えば、HDビデオを取り込み・編集するなら、1920×1080サイズのApple Proress 422 Codec、1440×1080サイズのnative HDV等。また、Final Cut ExpressやiMovieと同じApple Intermediate Codecなども利用できます。

参考情報　どの[簡易セットアップ]を使えばよいか

さて、Final Cut Proで取り込まれるQuickTimeムービーファイルの形式に関しては、[切り出しと取り込み...]ウインドウや[切り出しと転送...]ウインドウで設定するのではありません。
新規プロジェクト作成時に、すなわち、[Final Cut Pro]メニューの[簡易セットアップ]で、プロジェクト自体の[簡易セットアップ]を選択した時に、取り込まれるQuickTimeムービーファイルの形式が設定されます。選択した[簡易セットアップ]で、どんな[取り込みプリセット]が選択されているかについては、[Final Cut Pro]メニューの[オーディオ／ビデオ設定]コマンドを実行し、[取り込みプリセット]タブを確認してください。

参考情報　[簡易セットアップ]の[取り込み]プリセット

ビデオカメラのタイプ別取り込み操作詳細

Final Cut ProでAVCHD取り込みをする

Final Cut ProでHDV取り込みをする

入門編

ビデオを取り込む

初級編

iMovieを使ってビデオを取り込む

基本編

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