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Matrox RTMac

2000.05.06初稿
2001.05.07改訂


RTMacのもうひとつの機能が、アナログキャプチャー。アナログキャプチャーの活用法を解説します。

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アナログ取り込み機能の準備

RTMacには、アナログキャプチャー機能も搭載されています。

まずは、外付け入出力ボックスのアナログNTSC入力端子にビデオデッキ・カメラを接続します。

図 

次に、Final Cut Proの[Easy Setup...]で、

[Matrox RTMac NTSC Analog](S端子から入力する場合)、[Matrox RTMac NTSC Analog - Composite](コンポジット端子(黄色の映像端子)から入力する場合)のいずれかを選択します。


こうして取り込んだムービーファイルは、

Matrox RTMac DV -NTSCで圧縮された720×480のビデオ、48kHz-16Bits-1Channelのオーディオと、いわゆるDV形式のQuickTimeムービーです。(M-JPEGではありません)。

最終レンダリングのときに、Matrox RTMac DV -NTSCを使用することも可能で、

おそらくプレビュー時も含め、RTMac上にあるDVハードウェアチップで処理しているのでしょう。

こんなことが、最終レンダリングにおいて、RTMac不使用(=QuickTime DV使用)の方が速いこととも関連しているのではないかと思われます。

なお、Matrox RTMac DV、白クリップは起っていないようです。
[Matrox RTMac Setting]コントロールパネルで、セットアップレベルを7.5IREにすると、黒クリップは起こるかも
(笑)。まあ、日本の場合、そんな間違いはないでしょうが。


アナログ取り込み機能の利点

さて、アナログ取り込み機能の利点、しかも、DV形式のQuickTimeムービーで取り込める利点は、次の2点があります。


一つ目は、いわゆるメディアコンバータとしての使い方です。アナログビデオ素材であっても、RTMacの取り込み機能を使用してDV取り込みができる、しかも、取り込みの品位は、コンシューマ層をターゲットとしたメディアコンバータとは違い、まともなものです。また、編集時に扱うファイル形式が、DV形式のQuickTimeムービーで統一できるため、編集操作が煩雑になりません。編集時に、Codecや画面サイズ(640×480か720×480か)を気にする必要はなくなります。


二点目は、色調調整が自在、ということです。DVカメラからFireWire経由でキャプチャーした場合、DV tapeそのままのデータが転送されてきます。もし、撮影時に問題があって、Color Correctionをかけたい、といったケースでは、ムービーの色調を変更してレンダリングになくてはならない訳です。これは、時間がバカになりません。

でも、RTMacのアナログキャプチャー機能を使うと、DVカメラからのアナログ出力を色調補正しながらキャプチャーする事ができるわけです。

このやりかただと、要する時間は実時間のみ。前のケースに比べると、大幅に作業時間が低減できます。

例えば、モノクロ映像にしたい、セピアにしたい、といった演出効果の際も有効です。

一方で、アナログキャプチャーの場合、きちんとキャリブレーションかけとかないと、とんでもないことにもなりかねませんが...(笑)


といった利点もありますので、通常はFireWireでDV取り込みをするにしても、場合によっては取り込み時に色調補正をかける事ができるアナログキャプチャーも併用して、アナログキャプチャーの「利点」を活かす、というのも賢いやりかたですね。


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