MacDTV.Com

News and Message

2003年07月〜09月

2003.09.27 DVD Studio Pro 2日本語版、発売開始

DVD Studio Pro 2日本語版が、発売開始となりました。

早速お店を回ってみましたが在庫はフル版ばっかりで、どこのお店もアップグレード版の店頭在庫はなし(泣)。まあ、DVD Studio Pro 1.x英語版のユーザ数なんて、日本国内では4桁にいっていれば御の字だったわけですから、アップグレード版の入手は今後ともなかなか困難かもしれませんねえ(笑)。そんなこんなで、わたし、まだ入手できてません。

2003.09.23 ヤノ電器、カノ−プス社ADVC-200TV用の専用ソフトをリリース

ヤノ電器社が、カノ−プス社DVコンバータ系TVチューナ機器ADVC-200TV用の専用ソフトADVC Controllerを発売開始しました。ヤノ電器ダイレクトショップで2,500円。

現在、DVコンバータ系TVチューナは、アイオーデータ社のGV-1394TV/Mと、カノ−プス社のADVC-200TVくらいしかありません(他は、MPEGキャプチャー系TVチューナ)。

これまでADVC-200TVにはMac用のソフトがなかったので、アナログビデオ→DVへのDVコンバータとしての使い方(iMovieやFinal Cut Proなどで、アナログビデオテープをDVキャプチャーする使い方)の他、ADVC-200TV本体のチャンネルボタンを押してTVをiMovieなどで見る・撮るといった使い方しかありませんでした。今ひとつでしたよねえ。
でもカノープス社はなにしろWindows用機器メーカですから、Mac版ソフトの登場は望み薄と思われていたのですが、今回、ヤノ電器からMac用ソフトの登場となりました。

カノープスとヤノ電器、となると、「神戸」つながりなんでしょうね。

なお、このページを見る限り、Macからのチャンネル切り替え、画質調整などを謳っているものの、録画予約機能やiEPG予約などに言及されていないので、?ですが、ともかくADVC-200TVユーザには朗報となりました。

2003.09.20 Avid Xpress Pro with Avid Mojo DNA発売記念セミナー(10月8日)

ソフトウェア・トゥー社が、10月8日、Avid Xpress Pro with Avid Mojo DNA発売記念セミナーを開催すると発表しました。

当日は、PowerMac G5での実演も予定されているということなので、Windowsワークステーションでの実演と見比べてもおもしろいかも。

申し込みは、このページにて。

2003.09.19 DVD Studio Pro 2日本語版は、9月27日??

ZDNet PCUpdate誌が、アップル、プロ向けDVDオーサリングツール(DVD Studio Pro 2のこと)を9月27日に発売、と伝えています。今現在、アップルのプレスリリースは、未だ掲載されていませんが...。

10月初旬の予定から繰り上がったんですかねえ。(わたしは10月4日と予想してました)

2003.09.20追記 販売店情報では、アップルから27日発売、との連絡が来ているそうです。また、どうも、アップルからも発表があったようです。

2003.09.19 Toast 6 Titanium

ロキシオ・ジャパン社が、Toast 6 Titaniumを10月10日から発売すると発表しました

このページを見ますと、

● VideoCD、DVD-Videoのオーサリング機能(メニュー、ボタン、チャプター等あり)、
● DVカメラをキャプチャーしてダイレクトでVideoCD、DVD-Videoに(Pug&Burn機能)
● ToastやiDVD等を使用して作成したDVD-Videoからクリップをリッピングして、DV形式に書き出す機能、

などのビデオ関連の新機能が搭載されているようで、期待しましょう。

2003.09.17 Macで始めるDTV

Macで始めるDTVを追加・更新しました。今日は、基本編 Final Cut Expressを例にを大幅に加筆しました。

このコーナーも概観がようやく見えてきたような気がします(笑)。

2003.09.17 新PowerBook G4シリーズ発表

今度の新PowerBook G4シリーズは、PowerPC 7457、USB 2.0搭載、といったところですね。
・1.33GHz〜1GHz PowerBook G4 (17-inch)、MOBILITY RADEON 9600、Fire800
・1GHz PowerBook G4 (12-inch)、GeForce FX GO 5200

わたしは、液晶ディスプレーなしのPowerBook(=薄い「PowerMac G4 Cube」みたいなもの)が欲しいです。

同時に、Apple Wireless KeyboradApple Wireless Mouse発表しました。10月上旬発売予定。

これらのワイヤレスキーボード&マウス、PowerMac G5には標準添付されないものかしらん。とはいえ、わたしの場合、モニタ&キーボード切り替え機を使っているから、どうしようもないのだけれど(笑)

2003.09.16 Macで始めるDTV

Macで始めるDTVを追加・更新しました。初級編 iMovieとiDVDを例にを大幅に加筆しました。

2003.09.12 Boris Red、Boris FX Continuum Basics

Boris FX社が、Boris Red 3GL発表しました。出荷予定は、IBC 2003にあわせ9月17日、となっています。

Borisシリーズの最高峰で、3D合成・エフェクト・タイトルエフェクトソフトBoris Redですが、今度の新機能は、OpenGL Hardware Acceleration、Expanded 3D Effects Environment、2D and 3D Animated Charts、Advanced Title Animation、Direct Placement and Editing of Titles on a Video Image、Over 40 New Filters、Optical Flow Technology、Instant Effects、Workflow Enhancements、Faster Renders、New Hardware and Software Integration、とのことですが、Boris REDは使ってないわたしには正直よくわかりません(笑)。

また、同日、Boris FX社が、Boris FX Continuum Basicsの出荷開始を発表しました。Boris Continuum Completeの一部をパッケージ化したもののようですね。例によって、AfterEffectsやFinal Cut Proのプラグインとして動作します。

2003.09.12 IgniterX 6.05 Driver

フォーカルポイントコンピュータ社が、AURORA VIDEO SYSTEMS社のハイエンドキャプチャーカードIgniter用の新ドライバIgniterX 6.05 Driverを公開しました。

2003.09.11 Final Cut ExpressチュートリアルDVD日本語吹き替え版

アップルが、Final Cut ExpressチュートリアルDVD日本語吹き替え版」の配布を開始しました。

Final Cut Expressには、現状、英語音声のチュートリアルDVDが付属しているのですが、ようやく日本語吹き替え版が用意できたということですね。
Final Cut ExpressをAppleStoreで購入した場合、無償・自動的に送付されてきます。一方、AppleStore以外で購入した場合、Final Cut Expressページに記載の方法で申し込む必要があります。

そういえば、Final Cut Express発売開始直後に、大手量販店Mac売り場のアップルの黒服のヒトに、「Final Cut Expressのマニュアルはどんななのかなあ。使いこなせるか見てみたいんですけど」なんて、意地悪っぽい質問をしたことがありましたっけ。発売直後のことですから、さすがに販促教育としても、Final Cut Expressの操作は習得したものの、パッケージの内容やらマニュアル類などには想いが至らなかったようです。
あ、Final Cut Expressには、チュートリアルDVDと、pdf化されたマニュアル(大作!!)が付属してます。

2003.09.11 MacDTV.forum(掲示板&メーリングリスト)8月分過去ログダウンロードファイル

お待たせいたしました。MacDTV.forum(掲示板&メーリングリスト)の2003年8月分過去ログをダウンロードできます。スレッド型表示で、読みやすくなっております。また、これまで通り、MacOS(8.5以降)のSherlockの「内容で検索(Find By Content)」を使用できるように、掲示板&メーリングリストを「1発言1ファイル」に切り分けてあります。Sherlockを使用した過去ログ検索のヒントについては、Sherlockを使ったオフライン検索法に記載してあります。

2003.09.10 トゥー社Cine Wave 4ソリューションセミナー(大阪:9月16日,30日、広島:9月26日)

トゥー社が、Cine Wave 4ソリューションセミナー」を開催すると発表しました。

大阪会場が9月16日,30日、広島会場が9月26日、となっています。

2003.09.10 descreet、combustion 3を発表

descreet社が、combustion 3発表しました

combustionは、ビジュアルエフェクト、モーショングラフィック、3D合成などで定評があるハイエンド向けソフトウェアですが、何度かの価格改定によりAfterEffectsと競合する価格帯にまで降りて来た点でも注目されています。

combustion 3では、(プレスリリース文を字面だけを読んでいても、具体的にどうなるのかはいまひとつ読みとれないのですが(笑))

● どうも、combustion 3自体にDTV編集ソフトのような(トランジション付)アセンブル編集機能が搭載される(したがって、combustion 3で作業中DTV編集ソフトに立ち返らなくても済むようになる)、ようです。
● JavaScriptベースのスクリプトを書くことで、簡単に、複雑なアニメーションなどを作ることが出来る(オブジェクトやカメラの動きを記述する、なんて使い方になるのでしょうか)。
● Flashアニメーションの書き出し

Windows版がこの秋、Mac OS X版が来年2004年初頭発売予定。

2003.09.12追記 日本の代理店であるオートディスク社も同様の発表(日本語プレスリリース)を行いました。前述の内容には間違いはなさそうでなによりでした。なお、「国内発売予定は未定」とのことです。

2003.09.09 新iMac、新iPodがマイナーチェンジ

iMacニューモデルは、1.25GHz PowerPC G4、NVIDIA GeForce FX 5200 Ultra、USB 2.0など。Fire800搭載だとよかったのに。

iMacニューモデルは、40GBモデルの追加など。

2003.09.09 RTMacのMac OS Xドライバβ版Preview Release 3

2003.06.21 RTMacのMac OS Xドライバβ版がようやく登場。しかし...。2003.07.18 RTMacのMac OS Xドライバβ版Preview Release 2に引き続き、Matrox RTMac Mac OS Xドライバβ版にPreview Release 3が登場しました。

ベータ版なので、ご使用は自己責任で...。(個人的には、もうこりごりって感じですが(笑)続きは、Mac.naMatata !!にて)


 

いやあ、高熱で1週間寝込んでしまいました。マラリアが疑われるくらいの高熱続き(笑)。

2003.09.05 DeckLink HD

フォーカルポイントコンピュータ社が、DeckLink HDを発表しました

DeckLink HDはHD-SDI・SD-SDI入出力に対応した10bit非圧縮対応のビデオキャプチャーカード。
HD非圧縮に耐えうる高速転送を確保するために、PowerMac G5で搭載されたPCI-X 133MHz対応のカードとして設計されています。PCI 33MHzでも動作しますが、この場合はSD-SDI入出力のみ。

HD-SDI・SD-SDI入出力端子のほか、RS422デッキコントロール端子、SPDIFデジタルオーディオ出力端子も搭載。

2003.09.02 ジョグシャトルコントローラ付きキーボードEZKeyboard Pro for FCP

MacDTV.com情報ひろば・ハードウェア関連情報→編集コントローラ特集 でご紹介しているFinal Cut Pro専用キーボードEZKeyboard for FCPですが、これに" Pro版 "が登場しました。
フォーカルポイントコンピュータ社から発売開始されたEZKeyboard Proがそれでして、Pro版たるゆえんはジョグシャトルが搭載されたことです。

アイデアはよいのですが、それにしてもなんとかならんものか、この外見(笑)。子供用キーボードみたい。

追伸 わたしはいま、PowerBook G4用交換型Final Cut Proキーボードなんてのが欲しいです。

2003.09.01 Apple User Group Meeting in Nagoya/Sep 2003

旧聞に属しますが、アップルが、9月14日(日)、Apple User Group Meeting in Nagoya/Sep 2003を開催すると発表してました。内容を見ますと、

・ Final Cut Pro 4のご紹介(アップルコンピュータ株式会社)
・ Logic 6シリーズ実践デモ(株式会社ミディア)
ベンダーセッション
・ Avid Xpress DV v3.5ご紹介(アビッドジャパン株式会社)
・ Peak シリーズなどBIAS製品と取り扱いハードウェアのご紹介
(株式会社エムオーディオジャパン)

って結構いいかも。(でも、個々の製品それぞれが時間が足りないでしょうけど)。

9月14日、名古屋商科大学大学院(伏見キャンパス)にて。事前登録が必要です。

2003.08.31 Final Cut Pro 4.0.2アップデート

[システム環境設定]の[ソフトウェアアップデート]でFinal Cut Pro 4.0.2アップデートが公開されました。

DV および DVCPRO50 デバイスを使って作業を行う、すべてのユーザの方に、Final Cut Pro 4.0.2 のアップデートを強くお勧めします。このアップデートは、一部の「Final Cut Pro」の構成によって、「テープに編集」操作を実行中に繰り返しフレームが生成されてしまうという問題を解消します。

とのことです。

2003.08.29 AfterEffects 6日本語版は、9月5日発売

この記事に基づき)本日午前の更新で「AfterEffects 6日本語版、本日発売」と書いたのですが、

昼休みに店頭で確認したところ、9月5日発売、とのことです。1週間のお預けとなりましたね。

2003.08.30 追記 AdobeStoreでアップグレード版を申し込んだ方の中には、もう届いた方もおられるようです。うーむ。

2003.08.28 ピクセラ、Capty DVD/VCD Ver.2、Capty FastCoderを発表

ピクセラ社が、DVD-Video/Video CDオーサリングソフトCapty DVD/VCD Ver.2と、ハードウェアDV-MPEGトランスコーダCapty FastCoderを9月13日から発売する、と発表しました

もともと、他の選択肢としてはiDVDとDVD Studio Proしかない、Mac版コンシューマ向けDVD-Videoオーサリングソフト市場。

● Capty DVD/VCDは、iDVDには物足りないがDVD Studio Proに踏み切るにはどうも...というユーザ、
●(SuperDrive以外の)サードパーティ製DVD-Rドライブのユーザ(←iDVDは使えない)、
● ハードウェアMPEGキャプチャー機器Captyシリーズのユーザ(←MPEGキャプチャーなのでiDVDでは使えない)
にとっては、ピクセラ社の製品群がほとんど唯一の選択肢だったのですが、今回の発表は、同社製品をますます魅力的なものにしています。

DVD-Video/Video CDオーサリングソフトCapty DVD/VCDについては、 今回のVer.2では、AC 3オーディオコーデック、モーションメニューをサポートしたというのが単体機能としての目玉。

また、ハードウェアDV-MPEGトランスコーダCapty FastCoderを使用すると、たとえば、iMovieで編集したDVストリームファイルをハードウェアでMPEG変換することができます。
このことは、非常に重要です。 iMovieで編集した作品をDVD-Video化するには、これまで、
(1) iDVD :iMovieでムービーへ書きだし、iDVDへムービーを持ち込むと、iDVD上でソフトウェアMPEG変換がなされる
(2) Capty DVD/VCD :iMovieでムービーへ書きだし、ムービーをソフトウェアMPEG変換たのち、Capty DVD/VCDへ持ち込む
という手段しかありませんでしたが、どちらもソフトウェアMPEG変換なので処理時間が掛かるのが難点です。しかし、今回のCapty FastCoderを利用すると、(2)でのMPEG変換がハードウェア処理されるので、作業時間をすることが出来ます。

Final Cut Pro/Expressについては言及がありませんが、おそらく、FireWire外部出力をCapty FastCoderに流し込めば、ハードウェアMPEG変換がなされるんじゃないかと予想されますが、果たして。実製品で確認したいと思っております。

MPEG変換速度については、今回の発表では言及がありませんが、発表文で言及しているいくつかのケースの内、「iMovieで編集したDV映像をプレイバックしながらリアルタイムでMPEG変換可能」というケースならば、当然実時間処理なわけです。一方「QuickTimeムービーもDVストリーム形式に書き出してMPEG変換可能」、「複数の動画ファイルを連続してMPEG変換可能」といったケースでは実時間以下の処理速度になるんでしょうかねぇ(どうも、こちらも実時間処理のようにも思えます)。

といった意味で、今回の発表は、非常に魅力あるものとなっています。

2003.08.27 MacDTV.forum(掲示板&メーリングリスト)7月分過去ログダウンロードファイル

お待たせいたしました。MacDTV.forum(掲示板&メーリングリスト)の2003年7月分過去ログをダウンロードできます。スレッド型表示で、読みやすくなっております。また、これまで通り、MacOS(8.5以降)のSherlockの「内容で検索(Find By Content)」を使用できるように、掲示板&メーリングリストを「1発言1ファイル」に切り分けてあります。Sherlockを使用した過去ログ検索のヒントについては、Sherlockを使ったオフライン検索法に記載してあります。

2003.08.25 更新再開のおしらせ

管理者夏期休暇のため、長らく8月初旬より更新をお休みしておりましたが、再開致します。

その間にFinal Cut Pro 4日本語版も発売になったようですが、こういった過去記事はさかのぼって掲載して参ります。

また、MacDTV.forumメーリングリストの入会、退会手続き、MacDTV.forum掲示板のWebからの投稿、その他、管理者宛のお問い合わせなども徐々に再開して参ります。

いやあ、それにしても、この東京の暑さは、はっきりいってアマゾンよりもむごいですね(笑)。

2003.08.23 Final Cut Pro 4日本語版、発売開始

Final Cut Pro 4日本語版が、やっとこさ発売開始になりました。バージョンは、4.0.1Jとなっています。

DVD-ROM 4枚の大作となっていますが、新機能や使い勝手のご感想はいかがですか。

2003.08.22 Go with Final Cut Pro セミナー No.15 10bit SD + HD(9月9日)

フォーカルポイントコンピュータ社が、9月9日にGo with Final Cut Pro セミナーを開催する、と発表しました。

15回目を数えるGo with Final Cut Pro セミナーですが、今回は、「10bit SD + HD」とテーマに、Final Cut Pro 4とAJA Io、AJA KONA-HDの紹介がなされるようです。
9月9日午後、アップル本社48階セミナールームにて。申し込みはこちらから

2003.08.21 After Effects 用プラグインソフト3D INVIGORATOR

フラッシュバック社が、ZAXWERKS社のAfter Effects 用プラグインソフト3D INVIGORATOR(3.0.4) の発売を開始しました。

3D INVIGORATORは、Illustratorで作成したベクトルデータを、After Effects上で3D形状に変換するプラグインソフト。3Dロゴ・モーション作成に重宝しそうですね。

Final Cut Proで使えないもんですかねえ。

2003.08.20 CineWave4ソリューションセミナー(9月11日)

Too社が、CineWave4ソリューションセミナーの開催を発表しました。9月11日午後、アップル本社48階セミナールームにて。

なお、8月23日のFinal Cut Pro 4日本語版発売にあわせ、CineWave 4の販売開始されます。

2003.08.19 KONA SD、DeckLink 4.0.6b6公開

フォーカルポイントコンピュータ社が、AJA Video KONA SD v4.0b6 (Mac OS X)(publicβ)Blackmagic DeckLink v4.0b6 (Mac OS X)(publicβ)を公開しました。

Final Cut Pro 4のRT Extremeや8bit非圧縮ファイルへの対応、PowerMac G5対応など。

2003.08.19 Shake 3国内初披露(8月27日)

Shakeの(Nothing Real社時代(Apple買収前)からの)国内扱い元であるビジュアル・ プロセッシング・ジャパン社が、8月27日にShake新バージョンデモ・内覧会を開催すると発表しました。

2003.08.15 Final Cut Pro 4 ハンズオンセミナー(8月26, 27, 28日)

アップルが、Final Cut Pro 4 ハンズオンセミナーを開催すると発表しました。

8月26,27,28日、アップル本社48階セミナールームにて、参加料2100円。申し込みはこちらから

2003.08.18 DVD Studio Pro 2英語版発売開始

さて、肝心の日本語版は、予定通り9月発売、となりますかどうか。

2003.08.09 Innobits社のMPEG-2エンコーダBitViceシリーズの国内販売

Innobits社(スウェーデン)が、MPEG-2エンコーダBitVice、BitVice Liteの国内販売/サポートを開始した、と発表しました。

興味をひくのが24P対応でして、エンコードしたデータは、29.97fpsのインターレースDVDシステムでも 24fps(23.976)のプログレッシブスキャンシステムでも再生できる、と謳われている点に注目です。

2003.08.08 AfterEffects 6.0日本語版発売は、8月29日

アドビ システムズ社が、AfterEffects 6.0日本語版を8月29日から発売すると発表しました。

Adobe After Effects 6.0 Professionalが\148,000-、Adobe After Effects 6.0 Standardを\98,000-です。

Pro版も安くなりましたねえ、むかしは20万円以上してましたけど。まあ、今ではPro版とStd版の機能差がさほど無くなってきたという事情もあるんでしょうが。

2003.08.07 Avid Xpress Proは9月末登場

アビッドジャパン社が、Avid Xpress Proと、そのハードウェアアクセラレータAvid Mojoを9月30日から出荷すると発表しました。

それにしても、Free DVは一体どうなったんだろ(笑)。

2003.08.07 DVD Studio Pro 2

Appleが、DVD Studio Pro 2英語版を8月18日から発売開始すると発表しました。

なお、日本語版は9月発売予定、と発表されています。

2003.08.06 おしらせ 管理者夏期休暇のため、8月下旬まで更新をお休みします。

その間、MacDTV.forumメーリングリストの入会、退会手続き、MacDTV.forum掲示板のWebからの投稿、その他、管理者宛のお問い合わせなどは、お休みさせて頂きます。再開のお知らせまで、いましばらくお待ちくださいませ。

今年は、アマゾン、パンタナールに行ってきます。

2003.07.28 After EffectsプラグインUseful Things

フラッシュバック社が、After EffectsプラグインソフトUseful ThingsProfuond Effects社製)を発売開始しました。

電光掲示やタイムコード表示といったテキスト系エフェクトや、レーダー、メーターといった「計器とゲージ」など、基本機能単体だけでもおもしろそうですが、こういった基本エフェクトをつなぎ合わせてあたらしいエフェクトを作ることが出来る、ってところにさらにおもしろそうです。

2003.07.26 ミニDVカメラレコーダーAG-DVX100ワークショップ(8月1日)

松下電器産業・PAVC社が、ミニDVカメラレコーダーAG-DVX100ワークショップを8月1日に開催する、と発表しました。東京 青山テピア 3階にて。

AG-DVX100本体や各種撮影キットのほか、ノンリニア編集システムとしてFinal Cut Pro 4やAVID XPRESS Proも展示されるようです。

2003.07.25 デジタルシネマセミナー(8月7日)

アップルが、8月7日、アップル本社48階セミナールームにて、デジタルシネマセミナーを開催する、と発表してました
松下電器産業社との共催で、AG-DVX100とFinal Cut Pro 4による24P編集について、解説されるようです。

それはそれとして、このページの注意書き、※お申し込みの際のブラウザは、Internet Explorerをご利用ください。って...(笑)。

2003.07.23 ジョグシャトルコントローラ、ShuttlePRO2

フォーカルポイントコンピュータ社が、USB接続のジョグシャトルコントローラShuttlePRO2の取り扱いを開始した、と発表しました

ShuttlePROは、今やMac DTVユーザの定番アイテムとなった感がありますが、ブラック地になったShuttlePRO2はそれだけでちょっと業務用っぽい(笑)ですし、ジョグホイールもアルミ製となったようで、なめらかな使い心地が期待できそうです。まあ、この手のコントローラ(MacDTV.com情報ひろば・ハードウェア関連情報→編集コントローラ特集 でご紹介)は使い心地がポイントでして、実際に手に触れて使ってみないことにはなんともいえないのですが。

Media Control Stationはジョグ部が金属なので、回したとき慣性が働いて回し方がスムーズでした(でも、まあ、ADB接続なので、今となっては...)。初代ShuttlePROではここが少々不満だったのですが、ShuttlePRO2では果たして。

わたし的には、コレクターズアイテムとしても買ってしまいそうな感じです(笑)。

2003.07.20 アップル、Switch to Final Cutキャンペーン

アップルがSwitch to Final Cutキャンペーンを始めました。ニュースは四つあります。

● Final Cut Pro 4日本語版発売時期

Final Cut Pro 4日本語版リテール版の発売は、8月末、と記載されてます(7月予定だったんですが...。残念)。
ちなみに、アップグレード版の案内(価格、時期など)って、これまでありましたっけ。

● Switch to Final Cut Express

Premiereの正規ユーザ向け。PremiereのインストールCDをキャンぺーン事務局に送ると、Final Cut Expressに下取り交換、って書いてあるのですが、費用がどこにも書いてないので、これ、無料ってことですか!?。

● Switch to Final Cut Pro」

Premiereの正規ユーザ向け。Final Cut Pro 3〜4を購入し、PremiereのインストールCDをキャンぺーン事務局に送ると、49,000円のキャッシュバック。

● Mac & Final Cut Expressキャッシュバック

MacとFinal Cut Expressを同時購入すると、25,000円のキャッシュバック。

2003.07.18 RTMacのMac OS Xドライバβ版Preview Release 2

2003.06.21 RTMacのMac OS Xドライバβ版がようやく登場。しかし...。に引き続き、Matrox RTMac Mac OS Xドライバβ版にPreview Release 2が登場しました。

積み残し課題(ビデオ・オーディオ同期)が解消されたほか、日本語インストーラも用意されているので、期待してアップデートしてみましたが.....、
依然として、当方の環境ではRGBモニタ機能はノイズだらけでFinal Cut Proが立ち上がりません。なぜっ(涙)。

私の身は、それどころか...(泣)。続きは、Mac.naMatata !!にて

2003.07.15 iDVD 3.0.1アップデート

[システム環境設定]の[ソフトウェアアップデート]で、iDVD 3.0.1アップデートが公開されました。
DVD作成機能、メニューハイライト機能、エンコーディング機能、および拡張された編集機能で、安定性、信頼性、パフォーマンス向上、とのことです。

なお、本アップデートにはQuickTime 6.3が必要です。

2003.07.10 AJA Io / Final Cut Pro 4セミナー(8月1日)

フォーカルポイントコンピュータ社が、AJA Io /Final Cut Pro 4セミナーを2003年8月1日午後にアップル本社48Fセミナールーム開催する、と発表しました
Ioは、AJA Video Systems社が開発した非圧縮オーディオ/ビデオFireWireキャプチャデバイスです。

関連記事 2003.05.15 AJA Video Systems社のFireWireハイエンドキャプチャデバイス Ioの国内扱い

本セミナーの申し込みは、こちらから

2003.07.09 (改めまして...)カンパのお願い

本トップページ上方でお知らせしてますとおり、MacDTV.com(Macでお手軽ビデオ編集ホームページ)は、佐藤やすしが運営する非営利・無広告の個人(非法人)サイトです。
バナー広告もなく、また、メーカさんから一銭も頂いておりません。記事中使用したハード・ソフトとも、メーカさんからお借りした場合には、記事にその旨明記しておりますし、記載のない場合は、記事中使用したハード・ソフトについては、すべて「わたしの自腹」です。そうしないと、公平性を保てないような気がするからです。

そのため、Web運営費用、メーリングリストの費用、プレゼント送付費用等についても、これまでも皆様のカンパでまかなってまいりました。読者のみなさまには、SharewareならぬShare WebSiteとご理解いただき、カンパのご協力をお願いしてきた次第です。

ところが、ほんとのところは、台所事情はとても苦しい...んです。実際、この7月にDomainの更新費用を支払ったら、残り数百円...。

金銭面のお願いするのは、心苦しくて、意地汚いようで自分でもいやなのですが、改めましてカンパをお願いをさせてください。Share Websiteとご理解いただき、趣旨にご賛同頂けたらご協力くださると幸いです。

なお、MacDTV.comドメインを今回5年契約しましたので、2008年まではMacDTV.comも存続するんじゃないかなと思います。お約束は出来ませんが。

お約束できない、とお断りする理由は、わたしがいくら続けたいと思ったとしてもどうしても継続できない事態もあり得るからです。すなわち、もしかしたら明日倒れてしまうかもしれないし、借金まみれになってしまうかもしれないし、人生、先のことはだれにもわからないからです。で、もし今回カンパ頂けるならば、「これから先のコンテンツ・サービスに期待」してカンパして頂くよりも、「現在までのコンテンツ・サービスに対して」カンパ頂けると、わたしとしても気が楽です。

この辺りの考え方は、ろじっくぱらだいすさんの提唱するろじぱら的「Web投げ銭」の考え方と同じです。わたしの思うことを非常に端的に簡潔に代弁頂いている気がしますので、こちらもごらんになってください。

金銭面のお願いするのは、心苦しくて、意地汚いようで自分でもいやなのですが、今回、改めましてカンパをお願いをさせて頂いた次第です。カンパ先については、こちらをご覧下さい
また、これまでに、趣旨にご賛同いただきカンパくださったみなさまには、改めましてお礼申し上げます。

2003.07.09 MacDTV.forum(掲示板&メーリングリスト)6月分過去ログダウンロードファイル

お待たせいたしました。MacDTV.forum(掲示板&メーリングリスト)の2003年6月分過去ログをダウンロードできます。スレッド型表示で、読みやすくなっております。また、これまで通り、MacOS(8.5以降)のSherlockの「内容で検索(Find By Content)」を使用できるように、掲示板&メーリングリストを「1発言1ファイル」に切り分けてあります。Sherlockを使用した過去ログ検索のヒントについては、Sherlockを使ったオフライン検索法に記載してあります。

2003.07.07 Bye Bye Premiere

Adobe Systems社が、After Effects 6と、Premiere Proを発表しました。

After Effectsのメジャーバージョンアップにも期待大なのですが、今日のところの大ニュースとしては、Premiereは今後Mac版はなし、ということ。

まずは、たとえばこちらの記事などをご覧下さい。まあ、前々からそんな記事は聞かれていましたから、来るべき日が来たか、という感じです。

今じゃ、Apple自前のソフトだけで、iMovie、Final Cut Express、Final Cut Proと、コンシューマ〜ハイエンドまですべてのカテゴリーで高品質な製品が揃っているわけですから、確かにPremiereの出番はそうそうないでしょうね。ある意味、賢明な判断です。

よくPremiere 6.5でMac OS X対応版まで用意してくれたもんだ、とAdobeを評価してもいいのかも(笑)。

わたしは、なんとPremiere 1からのユーザでして、MacとQuickTimeとPremiereでDTVを楽しんできました。というか、ある意味(Windows DTVも含めて)DTVという言葉の生みの親がMacとQuickTimeとPremiereだった訳で、この訃報に感慨ひとしおです。

ただですねえ、振り返ってみると、Premiere 4.2までは確かに許せた。だけど、DV時代に突入したあたりのVer.5.0, 5.1a〜5.1cでは、Premiereの品質・安定性・信頼性は全くお話しにならず、ここで一気に「ユーザの信頼」と「ユーザそのもの」を失っていったように思います。

この頃って、Final Cut Pro登場前なので、EditDV(現cinestream)が群を抜いていたよなあ(ある意味、今でもそう)。

フィルタやモーションなんかPremiere 1の頃から基本的に変わらない、古くさいインターフェース、イヤ失礼、伝統あるインターフェースも守ってましたが、これもなあ。

Final Cut Pro対Premiereなんて記事を作ろうか、なんて企画も多かったのですが、候補案を挙げてみると、Premiereの勝てる点はWindows版もある、くらいで....。

同じ意味で、WIndows版Premiereも、他のWidows DTVソフトとの競争があるので、今後とも決して安泰ではありません。

MacDTV界にとっていいことなのか悪いことなのかは現時点で判断できませんが、ともかくPremiereはその役割を終えた、とはいえるでしょう。約10年をもって、Premiere(演劇などの「初演」の意)は、ついに終幕をむかえます。

2003.07.05 新ビデオフォーマット、HDV規格、発表

キヤノン社、シャープ社、ソニー社、日本ビクター社の4社が、HDV規格の基本仕様を策定した、と共同発表しました。

これについて簡単に解説します(でも、今回も長文になってしまいました、すいません)。

 ● これまでのDVテープ

ご存じのとおり、家庭用デジタルビデオカメラ(いわゆるDVカメラ)では、MiniDV規格のテープ(これもご存じですね)のほか、標準DVテープ(一部のDVデッキで採用されてます)などがあります。MiniDVテープには、標準モードで最大60〜80分、LPモードで90〜120分が録画可能です。

これまでDVテープには、DV方式で録画記録されてきました。DV方式(DV-NTSC)は、一般に、画面サイズ720×480(いわゆるSDサイズ)、29.97fps(フレーム/秒)、4:1:1サンプリング、JPEG圧縮とほぼ同様の仕組みによるフレーム内圧縮、記録速度は25Mbps、といった特徴を持ちます。(詳しくは、MacDTV研究室DV Codecの仕組みなどをご覧下さい。なお、DVの規格上は、これら一般的な設定の他高圧縮モードなどのオプションもありましたが、上記以外の設定を使用したDVカメラは発売されてきませんでした)。

DV方式は、従来のアナログビデオカメラに比較して高画質、デジタルなのでパソコンとの親和性が高い、といった特徴もあいまって、1995年のDVカメラ発売以来急激に普及しました。
テープが小さいのでカメラ自体の小型・軽量化も進んだことでコンシューマにも受け入れられてますし、一方の高画質という特性を活かして、ハイアマチュア〜一部の業務用途にまで受け入れられています。

 ● HDVが狙うターゲット

ともかく登場以来、DVは、SD(アスペクト比4:3の「普通のテレビ」)をターゲットとしてきてました。ところが、(なかなか火がつかないハイビジョンはともかくとして)今年終わりから始まる「地上波デジタル放送」により、HDテレビ(アスペクト比16:9の「ワイドテレビ」)の普及が見込まれます。そうなったときに、HDテレビで、現行のDVカメラで再生したSD画像を再生することを考えると、かなり哀しいものがありますよね。
ということで、今年3月に日本ビクター社から発売されたGR-HD1では、現行のDVテープを使ってHDが録画できるようになっています(画質はいまひとつですが...(笑))。今回のHDV規格は、これがベースになっています。

 ● HDV規格のキモ -- どうやって圧縮する?? --

画面サイズ(解像度)でみますと、1280×720の720/60p、720/30p、720/50p、720/25pと、1440×1080の1080/60i、1080/50iについて規定されています。

60pというのは、プログレッシブ方式で一秒間に60回、画を書き直す、というやりかた。
60iというのは、というのは、インターレース方式(水平走査線を1本ずつ飛ばすやりかた)で、毎秒30フレーム(=60フィールド)画を書き直す、という再生表示をします。

720/60pのデータ量は、非圧縮状態の時170MB/s近くの大容量になります。さて、これをどうやって、従来と同じDVテープに記録するのか、どうやって圧縮するのか。この点に、HDV規格のポイントがあります。

まず、現行DV方式を見てゆきましょう。
もしDVが非圧縮(720×480、YUV=4:4:4)だったとしたら、480/60iなので約31MB/sのはずです。
DV方式は、YUV=4:1:1へと間引きサンプリングすることで非圧縮の半分にし(これで15.5MB/sになった)、さらにDV Codecで圧縮することで約1/5圧縮すると、これで3.1MB/sになります。1バイトは8ビットなので、3.1MB/s=約25Mbpsとなり、DVの転送速度と相成ります。(詳しくはMacDTV研究室DV Codecの仕組みに解説しています)。結局、「間引きサンプリング」+「DV圧縮」により、「非圧縮」の状態の約1/10にしているわけですね。
ここで、DV圧縮は、フレーム内圧縮(空間型圧縮)、すなわち、デジカメのJPEGなどと同様に「そのフレーム」内だけで圧縮してしまい、「その前後のフレーム」には影響を与えない、という特徴があることに注意してください。この特徴により「DTV編集がやりやすい」というメリットが生まれるのです。

さて、おなじやりかたを720/60p(非圧縮状態の時170MB/s近く)に当てはめていても、17MB/sにしかならず、これでは使い物になりません。そこで、HDVでは、MPEG2で圧縮することになりました。MPEGではフレーム内+フレーム間圧縮(空間圧縮+時間圧縮)を採用しているので、圧縮率がかせげるのですね。フレーム間圧縮(時間圧縮)とは、前後のフレームとの「差」だけを記録することでデータ量を削減しよう、という仕組みです。

HDVでは、1280×720の場合約19Mbps、1440×1080の場合約25Mbpsと規定されています。

では、SD DVの25MbpsとHD-14 HDVの25Mbpsではどちらが高画質か、という点については、実際のところ現物を見ないことにはなんともいえません。

唯一発売されているGR-HD1だけみると、「これじゃぁなあ」という印象ですが。

ここでは、単純にデータ量だけの計算をしてみます。
HDVがサポートする1080/60iのサイズは1440×1080*)ですので、720×480の面積の4.5倍です。つまり、面積あたりのデータ量は、5.5Mbps(25Mbps÷4.5)の「DVD-Video用MPEG-2ビデオ(720×480)」と同じにくらいに相当する計算になります。この画質は、そうですねえ、iDVDの90分モードの転送レートと同じくらい、といえば、想像がつきますでしょうか(笑)。(なお、iDVDの60分モードは7.8Mbps程度。これよりも悪い訳です)。
画質は、単純にデータ量だけでは決まりませんが、少なくとも、スペックを見る限りデータ量としてはこの程度のビデオフォーマットだ、とはいえそうです。

*) 2003.07.16追記 MacDTV.forum(掲示板&メーリングリスト)でご指摘の通り、ふつう、1080/60iというと、1920×1080ですよねえ。つまり、HDVの1080iは、「ふつうの1080i」よりも水平解像度を下げてデータ量を3/4に減らしている規格、ということになりますね。

 ● HDV規格、ほんとのところ...

結局ですね、HDVは「高精細(高解像度)のビデオフォーマット」ではあるが、圧縮率からみると、決して「高画質のビデオフォーマット」とはいえない、ということがスペックからわかります。

また、高圧縮するためにMPEG-2を採用したことで、一方で、従来のDV編集の自由度は完全に失われてしまいます。現時点で、Macに限らず、現時点でMPEG-2を(DV並に)自在に編集できるDTVソフト・システムは存在していません。せいぜい、カット編集が関の山です。

IフレームのみのMPEG-2(=時間圧縮を採用していない)はあります。

こうしてみると、HDVという規格は、決して、ハイエンドアマチュア〜一部の業務ユーザが期待しているような「高画質」で「編集性に富む」ビデオフォーマットではありません。そもそも、撮影時に、「数Mbpsの720×480MPEG-2ビデオ」相当のデータ量でしか撮れないなんて、お話しになってませんです。

【HDV規格の主な特長】の4番目に「特殊再生の考慮」(サーチ時やスロー再生など)とわざわざ記載されていることからみても、HDVは(ハイエンドアマチュア〜一部の業務ユーザ向けではなく)「コンシューマをターゲットにした規格」といえそうです。

じゃあ、HD記録が出来るハイエンドアマチュア向けビデオフォーマットは、というと、どうも今回のHDVとは別に本命がいそうな予感がします。ウェーブレットやJPEG2000といったCodecを使用し、編集性を重視してフレーム内圧縮のみのフォーマット。PantherのPixeletとのようなもの。こんな予感・期待が、私にはあるのですが、果たして。

2003.07.03 PowerMac G5のアーキテクチャー

ロジックボードの素性はどうなのよ、ということで、PowerMac G5とPowerMac G4 (Fire800)、そして、この夏のPCの一例としてIntel 865Gチップセットなどを比較してみます。間違いがありましたら、ご容赦を。

 2003.07.07 図中、以下の点を修正しました。

PowerMac G4 (Fire800)のBSB(バックサイドバス):× 5GB/s → ○ 4GB/s。
PowerMac G4 (Fire800)のATA100:マスター・スレーブの関係がわかるように、HDD接続図を変更。

 ・PowerMac G5のHyperTransport:×3.2MB/s → ○ 3.2GB/s。 (笑)

PowerMac G4 (Fire800)
PowerMac G5
Intel 865G系

注)B(バイト)とb(ビット)の表記を注意しましょう。1バイトは8ビットです。Apple提供のPowerMacG5ホワイトペーパーでは、8 GBpsなどという単位で記載されていますが、これは、8ギガバイト・パー・セック(毎秒8ギガバイト)という意味です。MacDTV.comでは、こんな場合8 GB/sと表記しています。
一方、ネットワーク関連で、たとえばAirMac Extremeは約54Mbps、などと表記されますが、これは、54メガビット・パー・セック(毎秒54メガビット)の意味です。MacDTV.comでは、こんな場合54Mbpsと表記して区別しています。

 ■ システムバス

PowerMac G4に比べPowerMac G5のロジックボードで画期的に進歩している点は、システムバスです。CPUとシステムコントローラをつなぐシステムバスは、PowerMac G4で(シングルCPUモデルでもDual CPUモデルでも共用の)1.33GB/s (167MHz)のところ、PowerMac G5では8GB/s (1GHz)ずつ独立、Dualプロセッサなら計16GB/sです。

システムバスはIntel系ではFSB(フロントサイドバス)と称されますが、これまでですら3.2GB/sといったところでしたから、過去の時点でPowerMac G4は正直大きく水をあけられていました。まあPPC G4ではバックサイドキャッシュ(4GB/s)が効果的だったので、(バックサイドキャッシュ容量*)に収まるような)大半の処理では差はそれほどではなかったのですが、それにしても相当程度劣っていたとは言えましょう。PowerMac G4のボトルネックはシステムバスにあったのです。

*) バックサイドメモリの容量:PowerMac G4 1.42GHz Dual(Fire800)の場合、各CPUに2MB。

Intel系は、今ではFSBは6.4GB/sに達してますが、これと比較してもPowerMac G5のシステムバスは「速い」といえるでしょう。もう一つポイントは、Dualプロセッサ構成の場合、PowerMac G5では各プロセッサごとにシステムバスが独立している(8GB/sずつで計16GB/s)というのも、Xeon(Pentium 4のDualプロセッサ対応版と考えて良い)でのDual CPU環境に勝っている点と言えます。

 ■ メモリバス

PowerMac G4との比較で言えば、PowerMac G4採用のメモリ規格はDDR333(333MHzの2倍速。2.7GB/s)、PowerMac G5でのメモリ規格はDDR400(400MHzの2倍速。3.2GB/s)。なので、まあ、一見「圧倒的な」というよりは「順当な」進化と思われるかもしれません。元々、PowerMac G4では前述のとおりシステムバス(1.33GB/s)がボトルネックだったので、DDR333の2.7GB/sでも持てあましてました(笑)し。
ところが、PowerMac G5ではシステムバスが8GB/s(Dualなら16GB/s)なので、PowerMac G5で採用したDDR400の3.2GB/sでは明らかに不足します。今度はメモリバスがボトルネックになりかねません。そこで、PowerMac G5では、Dualチャンネル化して、2箇所のメモリスロットの合計で3.2GB/s×2=6.4GB/sの帯域を確保しています。ということで、メモリ増設は2枚ずつ、ということになります。
PowerMac G4と比較すると、PowerMac G5の6.4GB/sのメモリバスは、PowerMac G4のバックサイドバスすら凌駕しており、ある意味で、PowerMac G5では広大なメインメモリエリア(最大8GB)にまでバックサイドキャッシュ容量が増量された、と考えることも出来るでしょう。
なお、DDR400のDual Channel化されたメモリバスに関しては、この夏のPCに比べると、同等、といえます。また、PCの世界を見ていると、次期PowerMac G5も予想でき(笑)、おそらくDDR-II 533のDual Channel構成で8.5GB/s、という辺りが1年後くらいに登場するはずです。

 ■ グラフィック周り

PowerMac G4ではAGPx4(1.06GB/s)でしたが、PowerMac G5ではAGPx8(2.1GB/s)となりました。これまたPowerMac G4ではシステムバスがボトルネックとなっていたのでAGPx4ですら活かし切れてませんでしたが、PowerMac G5では晴れて広帯域のAGPx8が活用できる設計になっています。
ただ、AGPx8採用というのは、「この夏のPC」と同等です。

 ■ ローカルバス

システムコントローラと各種IO(入出力機器)を接続するものがローカルバスですが、PowerMac G4でもPCでも、ローカルバスは基本的にPCIバスの流れを組んでおり、PCIバスになんらかの拡張を施したものです。
標準のPCIバスは32Bit 33MHzの133MB/sですが、PowerMac G4では64ビットにワイドバンド化し267MB/sにしてますし、2代目Xserveでは、ワイドバンド化且つ倍速化により64ビット67MHzの533MB/sとなってます。
(ちょっと前〜)この夏のPCでも、PCIをベースにしたIntelハブインターフェース採用により267MB/sの速度になってます。

それに比べ、PowerMac G5は、HyperTransport採用により高速化されています。HyperTransportは、Intel互換プロセッサメーカであるAdvanced Micro Devices(AMD)社から技術供与を受けた(過去記事)、チップ間をつなぐ高速インターフェースで、パラレス接続という点ではPCIに似ていますが、1回の送信量が可変(2/4/8/16/32ビット)、インターフェースごとに動作周波数可変、といった特徴を持ってます。
PowerMac G5のローカルバスの速度がApple提供のホワイトペーパーには載っていないので正確にはわかりませんが、たぶん3.2GB/sと思われます。このような情報を掲載しているサイトもありますし、HyperTransportの規格で8bitの場合3.2GB/sになるので、おそらく正しいと思われます。(これだけ速度が確保できていれば、次に述べるPCI-Xでも不満はないでしょうし)。

こうしてみると、PowerMac G5は、この夏のPC(Intel系)に比べても進んでいる、といえそうです。ただし、HyperTransportの開発元AMD社が今年後半に投入する64ビットCPU、Athlon64登場にあわせ、AMD系ではアーキテクチャーの大幅な変更がありますから、優位性を宣伝できるのもあと数ヶ月(笑)。Intel系に対しては、PCI Express採用(来年かな??)までには、まだ間がありそうですが。

 ■ PCI-X

2003.06.23の記事でお詫びしましたとおり、PowerMac G5が余りに先進的、なんていうから、PCI Expressを採用したんだとてっきり思いこんでしまってましたが、なんだ、PCI-Xだったんですね。

PCIもPCI-Xもパラレルインターフェースで、いわゆるハブアーキテクチャーですが、PCI Expressではシリアル接続のスイッチアーキテクチャーです。まあ、次の世代か次の次の世代かはわかりませんがPowerMac G5の将来モデルも、PCI Expressが搭載されることになるでしょう。

PCI-Xは、PCI(32ビット33MHzで133MB/s)の延長線上にある技術で、64ビット133MHzの1.06GB/sとなってます。PowerMac G4では64ビット33MHzの267MB/sでしたから、4倍の向上、といったところ。

PCの世界では、たしかにデスクトップパソコンでPCI-X搭載というのは珍しいと思いますが、PCサーバだったらそんなに珍しくもないですね。サーバ用途ですと、GigaBit Etherカードの2枚刺しやら、外付けストレージ用高速インターフェースやらの拡張カードを使用することも普通ですから、PCI-Xの価値があるというものです。でも、デスクトップ・クライアントパソコンたるPowerMac G5にPCI-Xを搭載したとして、現時点でどんな拡張カードを使えるんでしょう(笑)。速いことはいいけど、現時点ではほとんど使い道がないかも。まあ、FiberChannelといったストレージ用インターフェースカードとか、HD編集用カード(それも非圧縮HD !!!)とかなのかなあ。

 ■ ATA

PowerMac G5では、シリアルATA(SATA150)の150MB/sになってます。これまでのパラレルATAでは、これ以上の高速化が望めず、また、フラットケーブルで引き回すので筐体内でじゃまになるだけでなく、冷却(風)の妨げにもなっていました。

シリアルATAでは、まず、ケーブルが細く長さ1メートルまで大丈夫なので、筐体内でのケーブルの取り回しが楽(将来は外付けも規格化される)。
また、これまでのようなマスター・スレーブなどの区別はなく、1本のケーブルを1台のHDDにつなぐ、というシンプルさです。パラレルのATA133では、マスター・スレーブの2台のHDD合計で133MB/sの転送速度ですが、SATA150では一台づつ独立でそれぞれ150MB/sとなって、この意味でも速度向上が図られています。
問題は、現時点で、SATA150対応のHDD自体が、種類も少なく高価なので入手に難があることです。マックスター社やシーゲート社から数種出てるくらいじゃないかなあ。また、SATA対応といっても、しばらくの間(SATAへの移行期間中は)HDD上の基板でシリアル-パラレル変換するタイプ(コストは下がるが、速度も若干落ちる)も混在して売られるでしょうから、HDD選びが大変そうです。

アーキテクチャとは関係ありませんが、HDDベイが2基、というのは少なすぎませんかねえ。BTOで新規購入ユーザはともかく、私のような「既存機でATAカード+HDD内蔵しまくりユーザが乗り換え」の場合、HDD拡張ベイが少なすぎます。

ということで、スペック的には充分ですね。これまでPowerMac G4のマイナーチェンジで肩すかしをくらっていたパワーユーザにも不満のない作りになってます。あと気になることは、「これでFinal Cut Pro 4がどれくらいパフォーマンスが出て、どれだけ快適になるか」だけでして、この環境で不満がなければ、数年は買い換えなくてもいいかもね(笑)。

なんだか大作になってしまいました。最後まで読んでくれた方、どうもありがとうございます。

2003.07.01 株式会社Too社CINE WAVE DEMODAY

Too社がCINE WAVE DEMODAYを開催すると告知していました。開催日は、7月3、4、11、17、18、24、25日です。

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