2008.04.21 BootCamp用HDDを3つ以上のパーテーションにわける

カテゴリ[ Mac ]

BootCampアシスタントでは、2パーテーション、すなわち、Mac用ボリュームとWinodws用のボリュームに分割にしか出来ませんが、これでは不便ですよね。これを3つ以上のパーテーションに分けるには。

以下の例は、右図のようなパーテーション構成を作成する実例です。[ターミナル]を起動し、以下のようなコマンドを実行します。(赤字部分が入力したコマンド)


まずは、diskutil listコマンドで、パーテーション・ボリューム構成を表示させます。

Last login: Fri Apr 18 22:49:29 on console
asantesana-no-mac-pro:~ administrator$ diskutil list
/dev/disk0
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: GUID_partition_scheme *698.6 Gi disk0
1: EFI 200.0 Mi disk0s1
2: Apple_HFS Sytem 698.3 Gi disk0s2

この時点では、HDD(disk0)内は、SystemというMac用ボリューム(HFS plusフォーマット)の1パーテーション構成ですが、これを4パーテーションにしてみます(698.3GBの容量を持つdisk0s2を4分割)。

my-mac-pro:~ administrator$ diskutil resizeVolume disk0s2 326G HFS+ Data Disk 326G MS-DOS WinXp 32G MS-DOS FAT 14G

diskutil resizeVolumeコマンドを実行します。
オプションとして、長々と記述していますが、この意味は、

disk0s2 326G:disk0s2を(元々の698.3GBの容量から)326Gに減らせ。
HFS+ Data Disk 326G:その残りの領域を、まず、HFS+フォーマットの326GBのボリュームを作り、Data Diskと言う名前にしろ。
MS-DOS WinXp 32G:続いて、MS-DOSフォーマットの32GBのボリュームを作り、WinXpと言う名前にしろ。
MS-DOS FAT 14G::最後に、MS-DOSフォーマットの14GBのボリュームを作り、FATと言う名前にしろ。

と指示しました。このコマンドを実行すると、

Started resizing on disk disk0s2 System
Verifying
Resizing Volume
Adjusting Partitions
Formatting new partitions
Formatting disk0s4 as MS-DOS (FAT) with name WinXp
Formatting disk0s3 as Mac OS Extended with name Documents
Formatting disk0s5 as MS-DOS (FAT) with name FAT
[ + 0%..10%..20%..30%..40%..50%..60%..70%..80%..90%..100% ]
Finished resizing on disk disk0
/dev/disk0
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: GUID_partition_scheme *698.6 Gi disk0
1: EFI 200.0 Mi disk0s1
2: Apple_HFS System 325.9 Gi disk0s2
3: Apple_HFS Documents 325.9 Gi disk0s3
4: Microsoft Basic Data WinXP 32.0 Gi disk0s4
5: Microsoft Basic Data FAT 14.4 Gi disk0s5
my-mac-pro:~ administrator$

となって、望みどおりのパーテーション構成ができました。

このあと、[起動ディスク]システム環境設定でWinodwsインストールCDを指定し、

再起動して、Windowsのインストール作業を行うわけですが、このときWindowsをインストールすべき対象は disk0s4、この例ではWinXPという名前の32GBのボリュームです。Windowsインストーラから見ると、Cドライブが割り当てられているはずです。

Windowsは、Cドライブにインストールしなければなりません。
そのため、注意点としては、この時にCドライブが割り当てられるようにするために、diskutil resizeVolumeコマンドを実行する際に、Windowsをインストールすべき対象ボリュームが「3番目のパーテーション」となるように指定しておく必要があります。

なお、この方法では、Windowsをインストールすべきボリュームの容量上限が32GBとなってしまうようですので、diskutil resizeVolumeコマンドで、32GB以上の容量を割り当てても意味がありません。
 

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