MacDTV.com

字幕道場っ!!
縦書き機能を細かくチェックすると

2002.05.02初稿
2002.05.21改訂

   

こんなテキスト

「Macでビデオ」は、

"MacDTV.com"。

を縦書きにして、

こんな図柄に仕上げたい、というケースでチェックしてみましょう。

  

ポイントは、

● 句読点( 、と 。)が正しいか。

● 鍵かっこ(「 と 」)が正しいか。

● アルファベットが、縦書き([Mac]という部分)、横書き([MacDTV.com]という部分)が混在できるか。その場合、" マークはどうなるか。

MacDTV.comという部分がカラーになるか。できるならば、虹色(アップル6色)のグラデーションが表現できるか。

といったところを見てゆきましょう。

  

Boris Calligraphyの縦書き機能

まず、デフォルト設定のまま、縦書き機能をonにしてみましょう。

こんな風になります。問題点は、

● 句読点( 、と 。)がおかしい。

● 鍵かっこ(「 と 」)がおかしい。

● アルファベットが、[MacDTV.com]という部分が縦書きになっている。したがって、" マークも変。

MacDTV.comという部分が1文字ずつ色違いにはできるものの、できるならば、虹色(アップル6色)のグラデーションが表現できないか。

といったところです。

まず、句読点( 、と 。)については、修正のしようがありません。

最悪、「句点、読点だけをBoris Calligraphyの別クリップにして、「Final Cut Proの[コントロール]タブで左右反転させる」という荒技もあり得ますが、実際的ではありません。

次に、鍵かっこと[MacDTV.com]という部分は、文字を回転させることで可能で、デフォルトの設定(下図)を、

[Style Skew X]、[Style Skew Y]で90°回転させ、場合によっては、[Style baseline]値をいじることで、

こんなかんじに調整することができます。

  

最後の色まわりの点ですが、MacDTV.comという部分が1文字ずつ色違いにするのは簡単です。[Text Fill On]タブで一字ずつカラーを選んでゆくだけです。

   

虹色(アップル6色)のグラデーションが表現できないか、という点については、[Text Fill On]タブの[Text Fill]には、Gradientというオプションがあり、

これを使って、1文字ずつグラデーションを掛けてゆけば、できなくないのかも知れません。

あまりにめんどくさいので、さすがにここまでにします(笑)。

   

ということで、Boris Calligraphyの縦書き機能はかなりのことができるものの、句読点の扱いに難があるという欠点もある、ということです。

  


FireWorksの縦書き機能

FireWorksの場合、こんな仕上がりになります。

● 句読点( 、と 。)、鍵かっこ(「 と 」)は正しい。

● アルファベットが、縦書きだけで、横書き([MacDTV.com]という部分)はできません。したがって、" マークも変ですね。

ただし、テキストツールで、「Macでビデオ」は、 というテキストと、"MacDTV.com"というテキストとの2フィールドにすれば、"MacDTV.com"という部分を「横書き表記を90°回転させる)ことで、特に面倒ではなく、本作例を作ることができます。

そうやって、この作例を作りました。

 

MacDTV.comという部分のカラーについては、1文字ずつ色を変えることはできます。
虹色(アップル6色)のグラデーションについては、文字をテキストオブジェクトで処理する限りにおいては無理です(文字をペイントオブジェクトにすれば、当然可能ですが)。

  

ということで、FireWorks、結構なことができます。

  

  

MacDTV.com

 

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