SCSIをめぐる話題/98年夏

そして,Ultra-2 SCSI...


実は,Differentialは,昔から存在していましたが,全くとといっていいほど普及しませんでした。その理由は,現在のところDifferentialは高価だからです。ですから,オフコンといった特定用途くらいしか使われていません。高価にならざるを得ない理由は,コントローラが高価である(電圧が高い(約5V)ので1チップ化できない)ことです。

ところが,次世代のSCSIであるUltra-2 SCSI規格として,Differencialがようやく日の目を見ようとしています。

Ultra-2 SCSIのうち,パラレルSCSIとしては,LVDというのがあります。

これはLow Voltage Differentialの略で,文字どおり,低電圧(30mV程度)なので,1チップ化が可能です。このため,今後コストダウンが充分期待され,コストの面も解決しそうです。


Ultra-2 SCSIの特徴を,最後にまとめておきます。

SCSI規格

特徴

Bit幅

8 Bits(Narrow)

16 Bits(Wide)

SCSI-1

最高転送速度

5 MB/s

ケーブル長の制限

6メートル

接続可能デバイス数

8

SCSI-2

通称

Fast SCSI

FastWide SCSI

最高転送速度

10 MB/s

20 MB/s

接続可能デバイス数

8

16

ケーブル長の制限

6メートル

3メートル

SCSI-3

通称

Ultra SCSI

UltraWide SCSI

最高転送速度

20 MB/s

40 MB/s

ケーブル長の制限

3メートル

1.5メートル

3メートル

1.5メートル

接続可能デバイス数

4

8

4

8

Ultra-2
 SCSI
*)

最高転送速度

40 MB/s

80 MB/s

ケーブル長の制限

25メートル

12メートル

25メートル

12メートル

接続可能デバイス数

2

8

2

16

*) Ultra-2 SCSI:ただし,パラレルSCSIのみ

注) 最高転送速度:同期転送時の理論値。非同期転送時は,その半分になる。

このように,Ultra-2 SCSIでは,

  転送速度は,Ultra SCSIの2倍

  ケーブル長の制限は,実用上問題にならなくなった(12〜25メートル)

ことが,わかります。


Ultra-2に関しては,WIN95/NT用ならちらほら登場しています。まだMac用のSCSIカードは見掛けませんが,この夏にかけてリリースされ始めるでしょう。

例えば,AdaptecからUltra-2 SCSIカード(PowerDomainシリーズ)のアナウンスが,すでにありました。

Ultra-2対応のHDD自体はすでにリリースされていますから,今後はこちらが主流になって行くことでしょう。

ちなみに,次世代SCSIとしては,これまでのパラレルSCSIだけでなく,シリアルSCSIも登場していますが,どれが本命か,いまのところ不透明な状況ではあります。


最後まで,おつきあい頂きまして,ありがとうございます。お疲れさまでした。実は,わたしも,調べるのに,正直,疲れました(笑)。

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