XV-D1000を利用する


こうしてカット編集までは、実に快適に行なうことができた。しかし、これだけでは単なるカット編集であり、作品としては今一つ面白味に欠ける。そこで、カット編集の第2段階として、A/Bロールに挑戦しよう。

MOMENTOは、XV-D1000を直接制御できるため、XV-D1000の搭載するすべての効果、すなわちミックス(オーバーラップなど4種類)、ワイプ(27種類)、フェード、デジタルエフェクト(8種類)を利用して、A/Bロールを快適に楽しめるのだ。また、カットごとのカラーコレクトもMOMENTOからXV-D1000を制御して行なえるのも重宝する。

図11のように機器を接続、エディットシートで図12のようにエフェクトを設定し、ダビングを実行すると、A/Bロールを交えたカット編集が実行される。

 なお、「ムービーを応用した疑似A/Bロール」についてもご説明するが、その方法に比べてXV-D1000を使用する方法は、ビデオ専用機器によるリアルタイム処理を堪能できる点で圧倒的に優れているが、一方、システム全体として高価になってしまう点(XV-D1000の他、もう1台の再生デッキ。Bが必要)が何とも残念だ。