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ソフトウェアの譲渡
2000.05.12初稿
2004.09.25改訂
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Q. ソフトウェアの譲渡の際に気を付けることは...??

個人売買でソフトを入手できることになりましたが、気を付けることを教えて下さい。

A. 事前での相互確認がポイントです。

未知の相手とのやりとりです。疑い出せば切りがありませんが、世の中そんなに悪いヒトばかりでもありません(笑)が、それでも、できる限りリスクを減らしたやり方をして、双方、気持ちよくゆきましょう。

以下、

あなた=ソフトをゆずってもらう側

相手方=ソフトの旧所有者

とします。

Step.1 事前の相互確認

まず、ソフトウェアの使用許諾をみせてもらいましょう。

まずは、そのソフトの使用許諾をFAXしてもらうなどして、じっくりと調べましょう。
ソフト開発元によっては「譲渡」を禁じているところがあります。こういうソフトは、そもそも譲渡ができません。
「譲渡」を許可しているソフトであれば、次に、(あなたではなく)相手の方に「譲渡手続きについてソフト開発元を問い合わせてもらう」ようにしてください。これで、まともかどうか、わかります。

さらに、ソフトウェアが入っているメディア(CD-ROMやFD)がオリジナルかどうか、確認して下さい。メディアの表面(レーベル面)をFAXしてもらえばいいですね。CD-Rだったりすると、問題外ですね。

マニュアルなどのドキュメント類が揃っているかの確認もして下さい。マニュアル不備はライセンス上問題となることはほとんどないでしょうが、マニュアルの有無は当然価格交渉につながりますものね。

ユーザ登録関連ドキュメントが揃っているかも、FAXなどで確認して下さい。このとき、シリアル番号の部分は隠してもらっていて構いません。だって、こんなやりとりだけで、あなたはシリアル番号を入手できてしまうとなると、相手の方にとってリスクが大きすぎます(もし、あなたが悪人だったら...と相手方の立場になって考えてみて下さい)。

未開封品

未開封品(開封もしていない以上、ユーザ登録もなされていません)であれば、ほとんど問題はありません。上記項目を確認できたら問題ないでしょう。

開封・ユーザ登録品

この場合も、問題は少ないです。確認する事項は、上記に加えて、

ユーザ登録済であることを示すドキュメントを提示してもらうこと、

ソフト開発元に連絡し、ユーザ登録を正規変更してもらうこと、

この2点を行えば、なんら問題は生じないはずです。

開封・未登録品

開封・未登録品なのだから、なんら問題ないように思えますが、悪意にとれば「開封・未登録品」というのは非常に危険なんです(あくまでも、悪意にとれば...ですよ)。
つまり、シリアル番号がアングラで流通しているかもしれないという意味において、です。

既ユーザ登録品であれば、前ユーザの情報はソフト開発元にすでに知られているわけですから、前ユーザも滅多なことは出来ません。ですから、既ユーザ登録品をソフト開発元による「正規の譲渡手続き」をするのは安全なわけです。

ところが、開封・未登録品だと、前ユーザは、自分の名前をソフト開発元に知られることなく、シリアル番号だけを入手できます。
これをアングラでばらまかれると、流通しているシリアルNo.をメーカが追うと「譲渡されたユーザ」の情報にしか行き着かない=譲渡されたユーザが怪しまれる、ことになってしまいます。

なぜ、こんな性悪なことをいうかというと、MacDTV.comへのアクセスログを解析していると、シリアル番号を流通させている違法サイトにいくたびかぶち当たるからなんです。

Step.2 商品の授受、金銭の授受

これは個人売買である以上、直接会っての物々交換以外の方法(先払いにしても後払いにしても)では、双方、一定のリスクは致し方ないところです。

私見ですが、双方にとって最もリーゾナブルな方法は、

郵便局の代金引換郵便といった「あなたが荷物を受け取ったときに、郵便配達の方に料金を支払う」という仕組み

です(まあ、それでも相手方が空の荷物を送ってきたらどうしようもないですが)。


このように、未知の相手とのソフトの譲渡は、注意深く行わないと、かなり危険ともいえます。
ですから、ここに書いた注意事項は、トラブル・リスク回避のために必要な事項なのです。このことを相手の方にもご理解いただいた上で、双方、気持ちよく納得ずくで譲渡を行いましょう。

疑い出せば切りがありませんが、世の中そんなに悪いヒトばかりでもありません(笑)。できる限り双方のリスクを減らしたやり方で気持ちよくゆきましょう。あそうそう、なんか変だなと思ったらやめることが一番のリスク回避かもしれません。

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