[ Macで始めるDTV ] >> [ 基礎知識編 ][ 初級編 ] [ 基本編 ][ 中級編 ] >> [ ■■ ]MacDTV.com

nativeHDV編集:レンダリング処理時間

2005.09.14初稿
2005.10.24
改訂
  [ Macで始めるDTV ] >> [ 中級編 ] >> [ FCPでHDV ] >> [ nativeHDV編集 ] >>  

_

native HDV編集では、オリジナルファイルもレンダリングファイルもMPEG2-TSファイルですから、レンダリング時には、通常のエフェクト計算の他にMPEGエンコード処理もなされます。レンダリング処理は(TransCoding編集時と比較しても)重いわけで、それだけにレンダリング処理時間が気になるところです。もちろんレンダリング処理時間は、Macの性能によって異なりますので、検証してみました。

_

3分間のシーンの素材を利用し、それぞれ記載のエフェクトを掛けて、native HDV編集用の設定と同じ設定のままムービー書き出しを実行。その所要時間を計測し、実時間比を計算しました。

3分間のシーンの処理を行うのに、6分間掛かったら、実時間比は2。

 

見出し1 1ビデオトラックにアウトラインテキストを重ねる

数値は、実時間比を示します。

  PowerBook G4 1.5GHz PowerMac G5 2GHz Dual
1V 23.8
8.0
1V + 3T 26.6 9.1
1V + 6T 30.8 10.3
1V + 9T 35.7 11.2

凡例  1V:1ビデオトラック(になにもエフェクトを掛けず)再圧縮した場合
    1V+3T:1ビデオトラックに3アウトラインテキストを重ねた場合

_

見出し1 1ビデオトラックにモーション付きのアウトラインテキストを重ねる

数値は、実時間比を示します。

  PowerBook G4 1.5GHz PowerMac G5 2GHz Dual
1V 23.8
8.0
1V + 3TM 41.1
13.3
1V + 6TM 58.9 18.7
1V + 9TM 76.3 24.0

凡例  1V:1ビデオトラック(になにもエフェクトを掛けず)再圧縮した場合
    1V+3TM:1ビデオトラックに、
3×「モーション付きアウトラインテキスト」を重ねた場合

_

見出し1 マルチカメラ編集

数値は、実時間比を示します。

  PowerBook G4 1.5GHz PowerMac G5 2GHz Dual
1V 23.8
8.0
4V 47.0
15.1

凡例  1V:1ビデオトラック(になにもエフェクトを掛けず)再圧縮した場合
    4V:画面を4分割し、それぞれ25%に縮小したビデオトラック四つを配置した場合

_

ということで、PowerMac G5の場合でも、結構な時間が掛かりますね(ましてやPowerBook G4では...)。

native HDV編集では、エフェクトを掛けないシーンをカット編集する場合、レンダリング要らずなので便利なのですが、いざ、エフェクトを掛けたシーンのレンダリングとなると、やはり、HDなのでデータ量が多く、またMPEGエンコード処理の重さもあって、快適とは言い難いところです。

まあ、今年(2005年)は、HDV編集元年なので、Macの性能向上により快適にHDVを編集出来る日も来るのでしょうが...。

_

テスト環境 Mac OS X 10.4.2 + QuickTime 7.0.2 + Final Cut Pro 5.0.2

PowerMac G5 2GHz Dual : 2.5GB RAM, 160GB SATA HDD

PowerBook G4 1.5GHz : 1.25GB RAM, 80GB ATA HDD, ATI Mobility Radeon 9700 (128MB VRAM)

)標準構成のVRAMは64MBのところ、今回のテストマシンはBTOで128MBに増設したものです。レンダリング処理には、グラフィックカードは関係しないでしょうけど。

_

  MacDTV.com
Copyright(C) Yasushi SATO All Right Reserved. 

ウインドウを閉じる

検索エンジンからお越しの方向け情報

当ページは、以下のページの記事内容に関する詳細情報を記しています。
[ Macで始めるDTV ] >> [ 中級編 ] >> [ Final Cut Proでnative HDV編集 ] >> [ レンダリング処理時間 ]