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RAIDボリュームの作成
2003.07.20初稿
2005.08.07改訂
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ディスクユーティリティを使って、簡単にRAIDボリュームを作成することが出来ます。

ディスクユーティリティでの制限事項

以下の制限を念頭においてください。もし、不満があるようならば、サードパーティ製のRAIDソフトの購入をお勧めします。

Mac OS X 10.4 Tiger版ディスクユーティリティで作成したRAIDボリュームは、起動ディスクとして使えます。10.3 Panther以前のMac OS Xに付属のディスクユーティリティでは、RAIDボリュームは起動ディスクとして使用できないようです。

Mac OS X 10.4 Tiger版ディスクユーティリティでも、RAIDボリュームにパーテーションを切ることはできないようです(ですよね?)。

準備

同一メーカ、同一モデル、同一容量のHDDを用意します。

さらに同一ロットの方がよい、とも聴きますが、でも、さて現実問題としてロット番号指定で購入できるものやら。

ディスクユーティリティを使用したRAID0, RAID 1ボリュームの作成

ここでは、2台のHDDをミラーリングします。

[RAID]タブをクリックし、[RAIDセット名]、[RAIDのタイプ]を設定します。

[RAIDセット名]

[RAIDセット名]とは、RAID化された後のボリュームの名称のことです。

この例では、"Documents"。以下に説明する一連の設定が終わると、"Documents"という名前のボリュームがデスクトップにマウントされることになります。

[RAIDのタイプ]:

この例では、[ミラーリングされたRAIDセット]を選択していますが、ストライピング(RAID 0)するには、[ストトライプ化されたRAIDセット]を選択します。

また、連結されたディスクセットでは、例えば、40GBと80GBのHDDを、1台の容量120GBのHDDに見せかけることもできます(通称、スパンニングとも呼ばれます)。

 

ボリュームを2台、[リスト]フィールドへドラッグアンドドロップします。

こうして、必要なHDDを登録し終わったら、

作成ボタンを押します。

いうまでもなく、それぞれのHDD内のデータは消去されてしまいますので、十分に確認して下さい。

こうして、ミラーリングされたRAIDセット"Docments"が作成されました。

ちなみに、ストライピングも、同様の操作で作成することが出来ます。

RAID 1+0ボリュームの作成

また、RAID 1+0化するにも、同様にディスクユーティリティでの操作を行います。

まず、4台のHDDを用意します。

2台のHDDでRAID 0のセットを作ります。次に、別の2台のHDDを使って、別のRAID 0のセットを作ります。

そして、こうして出来たふたつのRAID 0セットを使って、RAID 1化すればよいのです。

注意 

「RAID 1セットを二つ作り、それらをRAID 0化」の順番ではいけません(これでは、ミラーリングの意味(=冗長化)がありません)。必ず、先にRAID 0化(ストライピング)したあと、これらのセットをRAID 1(ミラーリング)して下さい。。

RAID 1ボリュームの復旧

すでに説明したとおり、RAID 0ボリューム(ストライピング)がクラッシュした場合、基本的にRAID 0ボリューム全体のデータを消失してしまいます。

こういったクラッシュを避けるために行うのが、RAID 1(ミラーリング)です。では、RAID 1化したボリュームでクラッシュが起きたときには、実際、どうなってしまうのでしょうか。

トラブルがあったときには、ディスクユーティリティで以下のように報告がなされます。

ただ、HDDクラッシュが起きたら、HDD自体から異音がして気付くとは思いますが...(笑)(←笑い事ではないかも)。

今のところ、データ自体は無事ですが、片肺運転で動いている状態です。

すかさず、別のHDDにデータバックアップをしておくべきでしょう。

さて、こわれた方のHDDを新しいHDDに交換したら、[再構築]ボタンを押します。あとは、時間は掛かりますが、自動修復してくれます。

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